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笛田ちひろのまわしよみ新聞 vol.43

ハイパーマルチタレント「笛田ちひろ」がお送りする

笛田ちひろのまわしよみ新聞

今回は43回目。

今回の開催日は8月6日(日)。

つまり、広島市に原爆が投下された日に行いました。

用意した紙面は「中国新聞」。

独自の紙面で「二度と核兵器が使用されることのない世界」の実現に向けた、広島原爆慰霊の日の在り様が記述されている新聞です。

今回の参加者は4名。

紙面から、それぞれの感性を表現していく紙面を作り上げていきました。

それにしても。

原爆投下からはや72年。

欧州における民族浄化作戦に比するほどの災厄をもたらし、人類自滅すら想起させるに至った「核兵器の使用」。

もう一度同様のことが起これば、人々の幸せが踏みにじられるなどということすら生易しく感じるほどの災厄を自ら招き・・・容易に人類は滅びることでしょう。

ゆえに掲げたのが「二度と核兵器が使用されることのない世界」の構築。

この目標を実現するべく、広島市・長崎市は「ヒロシマ・ナガサキ」として世界に慰霊地として刻印されているはずでした。

ところが慰霊はフォーマット化し、目標達成のための手段ばかりが政治利用され、徐々に目標を実現し続けることの本質が忘れ去られようとしているように感じます。

長崎原爆以後、実験を除けば「核兵器の使用」は押しとどめられています。

現状のところ、「ヒロシマ・ナガサキ」の慰霊地の闘いは勝利状態を継続しています。

されど、油断は禁物です。

昨今、「核兵器拡散」の恐怖の拡がりとともに、代替案なしに「核兵器全面廃絶」を目的化するかのような動きが拡がってきています。

「核兵器全面廃絶」は「ヒロシマ・ナガサキ」の勝利を恒久的に決定づけるものには違いありませんが、あらゆるアクターがこれを受け容れられる素地をもって提起しなければ、現実との断絶の中で、まったく逆の効果を招きかねません。

これまでの「ヒロシマ・ナガサキ」の「核兵器全面廃絶」の提起は、将来的なベクトル付と国際世論の動員確認を成果目標に実施してきました。つまり、現実との差異を認識しつつ、世界市民を啓蒙していき、結果的に「核兵器の使用」を躊躇わせる可能性を上げていく努力の一環でした。

ところが、近年はどうも手段を目的化しつつあり、成果を急ぎすぎているように感じます。

「現実と理想との狭間を埋めるべく議論を尽くしていく」感覚が失われていっているような気がします。

私は「ヒロシマ・ナガサキ」の勝利が続くことを願ってやまない一市民として、技術進歩の結果としての「核兵器の拡散」という現実以上に、代替案なき「核兵器全面廃絶」絶対論の拡がりを危惧しています。

どうか私の危惧が現実のものとならないことを祈りつつ、私もこの点は研究を続けていきたい、と考えています。

 

【次回開催日】

平成29年9月10日(日)12:30~14:30 黒崎Yakata